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2023.11.07

小学生のプログラミング教育と社会人のプログラミング学習

皆様、こんにちは。運営の尾上です。
2020年度から小学校のプログラミング教育が必修化され、学校の中でプログラミング教育を受けています。
同じように社会人の皆さんでもプログラミングの学習の必要性を感じ、取り組まれる方も多くいらっしゃいますね。
では、そんな小学生と社会人での学びにおいて何が異なるのか。プログラミングという意味では同じではないのかという学習の違いについて話をしようと思います。

小学生のプログラミング教育について

そもそも、小学生が受けるプログラミングの授業というのはどういったものかご存じでない方が多くいらっしゃると思います。ともすれば、小学校からバリバリとコーディングをしてアプリの作成等をしていくの!?と考えている方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、「論理的思考力、プログラミング的思考力を養うこと」というのがこの教育改定の方向性だと思っていただくといいかと思います。

つまり、プログラミングをできるようにすることが目的なのではなく、コンピュータに自分が意図した動作をさせるためにどのような命令をどんな順序でおこなえば良いのかを論理的に考える力をつけるというものです。

小学生のプログラミング教育の中でよく使用されるものとしてScratchというものがあります。
ビジュアルインターフェースという視覚的にボタンを繋げることで、ゲームの作成や映像の作成ができるツールです。
まさに「何を」「どんな動作をさせると」「どうなるのか」を自分なりに組み立てることでコンピュータに命令をしていくのです。

自身で道筋を立てて組み立て、実現していく経験を積むことは、何かを探求する際には原因・結果というものが伴うことが理解でき、その後の学習においてただ唯々諾々と教えられたものを覚える以外に、なぜそうなるのか、それによって何が起こるのかを考える力になります。

このように小学生のプログラミング教育はプログラミングやそれに伴う思考力を身に付けるということが目的になっています。
そのため、皆さんが良くイメージをするプログラミング言語を使用した学習をすることが必ずしも求められるということはないというのは一つのポイントでしょう。

社会人のプログラミング学習について

では、社会人にとってプログラミング学習というものは何を目的にすべきでしょうか。
私は「仕事で求められる技術を身に付けること」だと考えております。

小学生が学ぶような「論理的思考力を身に付ける」という段階はあくまで通過点として、その論理性を裏付けるものとしてのデータ分析やデータの集計、また効率化のための実装が目的になっていると思います。
プログラミング学習と言えど、あくまで目的は「プログラミングができるようになること」ではなく「できるようになったプログラミングを実務で活かすこと」です。
この違いは少しの差に感じるかもしませんが、これをしっかりと意識していくことが学ぶ上で非常に大切になります。
学習を継続していくとどうしても目の前の課題や日々の生活に引きずられ、こなすことに力を入れてしまいがちになってしまいます。そんな時にしっかりと目的を振り返れるようにしておくことで、実務に活きるスキル身につきます。

また、この学習においては、小学生が必修項目としているような学びでは終わらず、プログラミング言語を用いて自らコーディングをしていく必要があります。何を実現すべきかが分かるようになっても、それを実現できなければ意味がないからです。

とはいえ、それらのためにプログラミング言語を100%身に付けなければならないという訳ではないのでご安心ください。
逆に言うと業務遂行さえできることが大事ですので、それ以外のことは一旦端に置いて必要な部分を中心に学んでいけばいいのです。
まずはコアの部分を学び、そこから肉付けをしていきましょう。

最後に

今回は小学生の学習でのプログラミングと社会人のプログラミング学習についてお話をしました。

違いがあるなんて当然、と思う方もいらっしゃったかもしれません。
ですが、何を学ぶか、どう学ぶかということを考えた際に、この目的の違いを理解しておくことというのは非常に重要です。

是非ご自身に合った学びができる様、計画を立てていきましょう。
そして、私たちはそれらの学習をフルサポートしてまいります。
どんな学びをしていくのか、何が達成できるようになるのか等の興味がある方は是非一度個別相談にご参加ください。
一緒に目的の達成に向けた最短ルートを模索していきましょう。

皆様のご参加、お待ちしております。

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