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2023.07.27

Threadsについて少々書きます。

こんにちは。山本です。
さて、今回はMeta社が突如リリーしたアプリ「Threads(スレッズ)」について書きたいと思います。
(あまりデータサイエンスとは関係ありませんが、技術者を目指す方であれば、世の中のこの類のニュースには敏感になっておくべきだろうと思って書いています。)

WEBマーケティングをやっている人は、「また仕事が増える・・・」なんて頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。私もそうです。マーケをやっている人にとって影響力があるツールあるいはプラットフォームが増えれば増えるほど、「それをどうビジネスに活用するか、あるいは活用しないか、自社もいつから参入するべきか」などのことを考えなければいけません。

これ実は結構しんどいんですよね。

といきなり愚痴ってしまいましたが、、、
このアプリに関しては実装機能や利便性などまだまだ発展途上なので書けることは少ないのですが、個人的な思いみたいな話を書いていきたいと思います。

結論:Threadsへの今後の期待値

いきなり結論から入りますが、今後の動向について私自身使ってみた体験も踏まえて申し上げると、「利用用途がわからない中途半端なアプリになってしまうのでは・・・」というのが現段階での感想です。中途半端というのはユーザーの爆発的な伸びは期待できない、あるいはアクティブユーザーの増加がある一定からは見込めないということです。その理由としては、このスレッズというアプリの世界観にあります。

アプリの世界観がわかりにくい

いちスレッズユーザーの私が今のスレッズを友人に紹介するとしたら、どんな紹介の仕方をするだろうか、ということを考えてみました。考えてみた結果、「インスタユーザーだけが使える、ツイッターのような新しいアプリ」です。

特徴的な機能としては、
・スレッド形式にできる投稿、
・500文字まで入力可能、
・画像は10枚まで添付可能、
・インスタユーザー同士だったら繋がりやすい
こんなもんでしょうか。
しかし、これ実はほとんどインスタで実現できる内容です。

インスタをメインで楽しんでいる私にとっては、インスタとどう使い分けて良いのかがわかりません。
インスタは「イメージ(画像・動画)でユーザー同士がコミュニケーションを取るSNS」という誰にもわかりやすい明確なビジョンがあり、UIが楽しい画像でいっぱい!という世界観が成立しています。

Aというユーザーがイメージをアップロードすると、
画像や動画やハッシュタグを通じて、Bというユーザーが情報を得ていく、得た情報を元にしてBが画像や動画をアップすると、
Cというユーザーが情報を得られて気に入れば繋がっていく、
というSNSがあるべき姿が完成されていると思います。

インスタのビジョンは個人的には大好きです。
そしてユーザーによって作り上げられたこの世界観は崩れることはないでしょう。
むしろ崩れてほしくないですし、後世まで残ってほしい。
それくらい素晴らしいアプリだと思っています。
何より直感的でわかりやすい。

インスタへの愛を語ってしまいましたが、さてスレッズはどういう世界観に向かっていくのでしょうか。リリース直後で発展途上とはいえ、TwitterやFacebookやInstagramやYOUTUBEなどのプラットフォームが出たときほどのインパクトはありません。

現時点では個人的には、ChatGPTやTwitterへの数字対策(初動サインイン数)くらいにしか思えません。逆にその数字対策だけのために、このアプリをローンチしたということであれば、それはそれでビジネスの観点から言えばすさまじい話しです。むしろ世界観に期待できないならスレッズをローンチしたMeta社の力を見せつける話題程度であってほしいと思うくらいです。

前提としてThreadsは比較的閉じた世界の中の話

リリース5日間で、1億人のユーザーのサインインを獲得したという強烈なニュースが流れていました。
しかし現時点では、スレッズにサインインできるのは、Instagramのアカウントを持っているユーザーのみです。インスタのアプリが無ければスレッズに登録できません。
インスタのアクティブユーザーが現時点で13億人くらいと言われています。2025年には15億人くらいになるだろうと言われていますが・・・・
果たしてスレッズのアクティブユーザーはどれくらい伸びてくるのでしょうか。

ちなみにインスタユーザーの方であればわかると思いますが、
スレッズのアカウントを作成する手間はほぼかからず、
ボタンを2~3回タップすれば作成できてしまいます。
明確な意思を持たないユーザーでも簡単に作れてしまうわけです。

つまりインスタユーザーがスレッズのアクティブユーザーになる確率って相当低いんじゃないかな・・・と、上述した世界観の件もあいまって後ろ向きな考えになってしまうわけです。

まとめ

なんとも、とりとめのない面白くもなんともない話しになってしまいました。
まとめると「個人的には全く期待ができないアプリで、人に推し進められるモノでもない」というのが現時点での感想です。同じようなことを思っている人も多くいるんではないでしょうか。

しかし、SNSの特徴やそれが持つ世界観は、先天性があるものと後天性があるものと2つに分けられると思っていて、スレッズに至っては後者かなと思っています。つまり初動のインパクトや利便性ではなく、ユーザーが使い倒すことによって価値が生まれてくるパターンです。
このスレッズのビジョンがどうなっていくのか、今後に注目です。

SNSってもともと「人と繋がる」が目的だったのですが、現在では「情報を収集する」に目的意識が傾いてきていると感じています。その情報の価値がいかに高いかでどのSNSに依存するか判断する方も多いのではないでしょうか。

ちなみに現時点では、データサイエンスやAIに関する情報に関しては、他のSNSの方が情報収集しやすいです。

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