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2023.11.30

AIの未来を覗いてみる(2)

こんにちは。山本です。
日に日に熱気を増しているAI界隈に関して、AIの未来を覗いてみると題して記事を書いていきます。
さて今回は、「生成AIツールの覇権争い」について考察してみたいと思います。

結論:生成AIツールの覇権争いについて

結論からいうと、この手の識者や詳しい人はおいておき、我々のような庶民からすると現時点ではツールそれぞれの特徴は感じれるものの大きな差はないのかなといったところです。なので「アレが一番」「コレが一番」と言い難い状況ということになります。その理由に関しては、以下で解説していきます。

代表的なツール5選

世の中にはすでに数えきれない程の生成AIツールが出現していると思いますが、今回はテキスト生成に関する代表的なツールを5つピックアップして比較してみたいと思います。個人的にもアウトプットを比較する際は以下の5つのツールを使用することが多いです。

・ChatGPT
・Google Bard
・Microsoft 365 Copilot
・Bing
・Perplexity

他にも画像生成AIや動画生成AI、音声生成AIツールなど様々ですが、それは別の機会で触れるとします。

さて、上記に挙げた5つのツールなどを比較して使用してみると生成AIツールにおけるそれぞれの癖や特徴が少しずつわかってきます。それもそのはず、学習しているデータ元やアルゴリズム(機械学習の仕方)もそれぞれ異なるからです。イメージとしては、自分をサポートしてくれる5人のメンバーに対して、同じ課題を出したときに、そのアウトプットが少しずつ変わってくるというところでしょうか。

例えば、上記の5つのツールで
「あなたはブログ執筆者です。生成AIの活用のメリットについて、3つの段落から構成される1000文字程度のブログ記事を書いて下さい。」
と指示をしてみると、それぞれ文章の構成や内容が少しずつ違います。

プログ執筆者にとってのメリットにフォーカスしたアウトプットが出てくることもあれば、その対象が全般的であったりもします。しかしアウトプットが少しずつ違うものの大まかな内容はほぼ同じです。(内容の60~70%くらいは共通している)つまり上記のような簡単な指示であれば、どのツールの精度もそこまで大きく変わらないのではと感じます。

生成AIツールの差別化

さて、アウトプットの精度がそこまで大きな比較対象にならない場合、各ツールはどこで差別化を図っていくのか、またユーザーである私たちは何を選択して便利に使っていくべきなのか。
今後の生成AIの覇権争いの焦点になっていくところでしょう。おそらくどの開発元もオリジナリティの在り方に躍起になっていることでしょう。
そのオリジナリティによって生成AIツールにおけるカオスマップの勢力図ができあがっていくものだと思います。

ちなみに、その中で(あくまで無料で利用できることを前提として場合)大きな期待を持てるのはGoogle Bardです。Google BardはGoogle独自開発あるいは買収している様々なサービスやツールとのAI連携が予想されます。例えば普段私たちが当たり前のように使っているYOUTUBEとの連携も既に海外ではローンチされています。YOUTUBEの動画のURLを入力するだけでそのYOUTUBEの動画の内容を瞬時にテキスト化してくれるというものです。

またCopilotにおいてはWindows11ユーザーという制限がありますが、無償でOFFICE製品とのAI連携も可能です。

そういう意味では、自社が持っているコンテンツやサービス、プラットフォームなどの資産の大きさとAIとの連携の精度、それによって産まれてくるサービスのエンタメ性のようなものが、それぞれのオリジナリティになっていくのではと思います。

生成AIの覇権争い

生成AIは現段階では、テキストによるものが注目されがちですが、本当の意味で真価を発揮してくるのは上記で述べたオリジナリティが目に見えてくるときでしょう。また各社のAIの精度にも注目です。現段階において、精度の高い回答を得るためには、事細かな的確な指示(プロンプトエンジニアリング)が必要です。これが実はそれなりの工夫が必要でコツがいります。まだまだAIに全てをゆだねるには及ばず、ユーザー側の発想や努力も必要です。

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