Blog運営メンバーによるブログ記事

2023.06.14

データ活用職種における就職市場の傾向

こんにちは。
データサイエンスアカデミーの山本です。

さて、今回はタイトルの通り、「データ活用職種における就職市場の傾向」をお話ししたいと思います。私自身データサイエンスアカデミーの卒業生の就職・転職サポートをしているので、世に出ている求人情報の傾向などのお話しは少し出来るかと思います。まぁあくまで傾向ということでご参考頂ければと思います。これからデータ系職種を狙う実務未経験の方とかは見ていて参考になるかもしれません。

データ活用職種とは?

まずは、このデータ活用職種とは何を指すのかというところからですが、一般論的な話ではありますが概ね以下の名前がついているような職種を指します。

1.データサイエンティスト
2.データアナリスト
3.データエンジニア
4.データアーキテクト
5.機械学習エンジニア/AIエンジニア
6.データコンサルタント
7.データマネジメント/データガバナー
8.データストラテジスト
9.BIエンジニア
10.MLOpsエンジニア

思いついたのを、よく見かける順に書いてみましたが、いやはや結構あります。
もはやよくわかりづらい名前の職種もあります。
世の中の求人情報をくまなく調査すればまだまだたくさん出てきそうです。
一方、7~10あたりはニッチな職種というか、1~6に比べればまだまだ出現頻度は少ないように思います。この順番は「実務未経験の方が就職しやすい順」になっているとも思います。つまり上の方にある職種・ポジションほどポテンシャル採用をしている企業が多いという印象です。

データ活用職種の市場推移

こちらもあくまで傾向的なお話をしますと、以前より「データサイエンティスト職」や「データアナリスト職」の求人情報は多くなりました。弊社がデータサイエンスアカデミーを開校した当時、5年前くらいでしょうか、その時はまだまだ市場にはデータサイエンティスト職を募集する求人情報は少なかったです。当時は「データを活用する文化・習慣」がまだまだ企業に根付いていない時代ともいえるかもしれません。

ここ2,3年でデータ活用職種の募集は増えた

今から7年くらい前に、Society5.0を内閣府が提唱したころから巷にAIやビッグデータやIoTなどの言葉が出始めてきました。つまりデータを活用して何とかしようという動きが内閣府によって公に始まったと言える時期です。ではこの頃から上記に挙げた職種が右肩上がりに増えていったかというとそうではないです。まだまだこの頃は企業のほとんどが「データを有効活用する価値」を見いだせていない時期だったと思います。(もちろん先進的にやっていた企業もありました。)

では、何をきっかけにデータ活用職種が市場に頻出するようになってきたのか・・・
時期的なことと世間のバズワードみたいなことを見ていると、「DX」が流行りだした時期あたりからです。この頃から、上場している企業のHPでは「DX」や「SDGs」というキーワードがこぞって頻出してきました。それに伴い、データ系職種の募集が一気に増えていったという気がします。
Society5.0で提唱されている「サイバー空間とフィジカル空間の一体化」などの概念では、それを具体化するのは難しかったのでしょう。それに代わってイコールとはならない(と思っている)のですが、「DX」というフレームが海外から入ってきて、IT先進国が率先して事例になることで、それを追うように日本でもデータの活用やAIの活用の解像度があがって進んでいったのでしょう。しかし、DXというフレームがもし無かったら・・・と思うと、これまたゾッとする話でもあります。

実務未経験の方にとって今は比較的有利な状況

私は当面、市場はデータ系職種における創成期であり、実務未経験の方にとってチャンスが多いとも思っています。求人件数に対しての採用数はまだまだ不足している状況です。企業もその採用ハードルをどんどん下げてきています。それは素晴らしいことで、データ系職種のマッチングがどんどん誕生する可能性が高い時期だとも言えます。

一方、技術の進歩に伴ってデータサイエンティストの業務難易度が下がってきてしまうと、当然市場は飽和していきます。市場が飽和するとその職種自体の価値が下がってしまい、年収のつけ方に影響が出たり、採用時の競争率に影響が出たりと今より転職機会が逆に減ってしまうかもしれません。

ITやデータサイエンスという最先端分野の難しいところは、技術の進歩に伴って就職市場が刻々と変化していくところです。飽和するとまた新しい技術とともに新しい層の職種が出てくるのでそれはそれで経済は循環していくのかもしれませんが、就職市場においてはタイミングが大事です。

繰り返しますが、実務未経験でデータサイエンティストやデータアナリストなどのデータ活用系職種を目指すのであれば、まさに今がチャンスかな、なんて個人的には大いに思っています。

まずはエージェントに相談してみよう

実務未経験でデータ活用職種を目指したい方、あるいは目指すか迷っている方は、まずは「そもそもイケルのか」「自分にはどういう選択肢があるのか」というのを素直にエージェントに相談してみましょう。

もちろん私たちデータサイエンスアカデミーでも毎日のように就職・転職のご相談を頂いております。ご相談頂く場合は、この手のAIやビッグデータの市場感に理解が深いエージェントにご相談いただくことを強くおすすめします。就職支援エージェントによって、当然得意不得意がありますのでそこらへんは事前に調べてからご相談して頂くのが良い思います。

データサイエンスアカデミーでは、
無料個別相談・セミナーを実施中!
お申し込みはこちら

Archiveアーカイブ