Column連載コラム
2025.07.08
専門実践教育訓練給付金のお手続きについて【2025年最新版】
こんにちは。運営担当の尾上です。
今年度の専門実践教育訓練給付金の利用について、改めてご紹介いたします。
前回から給付金額の割合が変更になり、前回までの最大70%から受講料の最大80%が返ってくることとなりました。さらにお得なものとなりましたので是非ご活用ください。
今回はそんな専門実践教育訓練給付金がどのようなものか・どうやって手続きを進めるかということをご紹介します。
情報が非常に多いので、説明を口頭で聞いてしまいたいという方はこちらのリンクより個別相談にお申し込みください!
面談形式でご案内&気になるご質問にお答えします。
■専門実践教育訓練給付金とは?
まずはそもそも専門実践教育訓練給付金についてご紹介します。
専門実践教育訓練給付金とは、厚生労働省が実施する教育訓練給付制度の一つで、専門的な知識や技能を身につけるために必要な教育訓練を受けている方に受講料の一部を給付する制度です。
厚生労働省に認められた講座のみが対象となっており、当アカデミーであれば、エキスパートコースがその講座として承認を得ているものとなります。
■どのくらい給付金が貰えるの?
専門実践教育訓練給付金は受講料の最大で80%が給付金としてもらえます。
内訳として受講料全体の50%を受給するケース、20%を受給するケース、10%を受けるケースに分かれ、全てのケースを利用すると80%の給付利用となります。
まずは50%と20%と10%で申請条件としてはどうなっているか見ていきましょう。
①全体の50%
受講を修了した全ての方が申請可能です。
②全体の20%
専門実践教育訓練を修了後1年以内に雇用保険に加入している方(修了段階で加入済みの方)が申請可能です。
元々離職中であり、受講後に再就職された方はもちろん、現職から離職せずに受講し修了された方も、修了段階で雇用保険に入っておりますので利用ができます。
③全体の10%
専門実践教育訓練を修了し、資格取得・就職して、訓練修了後の賃金が受講開始前の賃金と比較して5%以上上昇した場合に申請可能です。
つまり最低でも50%は確実に申請により受給でき、あとは雇用保険加入の有無によって20%が、キャリア(収入)アップによって10%が追加で給付を受けられるとお考え下さい。
②の雇用保険に基づく申請については離職中でこれから再就職して加入した場合はその段階の申請で受給となり、在職中ですでに加入している場合は50%分の申請時に合わせて申請することで①と一括での受給が可能です。
なお、雇用保険についてデータサイエンスに関連する仕事である必要もありませんので、転職予定がないという方でも問題なく受給できます。
■給付金を受けるには?
給付金を利用するにはいくつか条件があります。それを以下に記載します。
①直近3年間のうち休職期間を含まず計2年間は雇用保険に加入していること
※過去に給付金を利用したことがある方は前回の利用から合計3年間以上加入している
必要があります。
②受講開始前後で所定の手続きを行うこと
③講座の修了要件を達成すること
まず①②の2つをクリアするとまず、給付金利用予定者という形になります。
①については転職などで離職期間があっても、その期間が1年未満であれば転職回数や仕事に関係なく利用が可能です。逆に言うと、学生や公務員の方や経営者・役員の方で雇用保険に入っていないという場合や、休職期間が直近2年以上ある場合、まだ社会人になってから2年経過していない場合は①の段階で利用不可能となってしまいます。
もし、雇用保険の加入年数等で不安がある場合は支給要件照会もできます。以下のリンクよりハローワークにお問い合わせをしてみてください。
また、①をクリアしても②のお手続きが終えられていない、間に合わないという場合も利用ができなくなってしまいますので、この後記載する所定のお手続きをしっかりと行っていただければと思います。
③につきましては、当然のものとなってしまいますが、ちゃんと講座をクリアしないと給付は受けられませんので、ご注意ください。
■給付申請手順について
では上記の受給条件が問題ないという場合、どのような申請を行うのかご案内します。
お手続きについて、まずは簡単な図でご覧ください。

上記の通り、細かくございますので、1つ1つ解説をしていきましょう。
①受給資格確認
こちらは先ほどリンクを掲載した諸条件の確認のことです。自身で雇用保険の年数等クリアできているなと判断できるようであればスキップしてしまっても問題ありません!
ここから下は全て必須項目となります。
②キャリアコンサルティング
ハローワークにてキャリアコンサルティングという、自身の仕事についての面談を受ける必要があります。転職希望の有無関係なく参加する必要がありますのでご注意ください。
こちらの注意点としては以下の通りです。
・事前予約必須
キャリアコンサルティング参加には事前予約が必要となります。
予約については全国共通のWebサイトもしくはハローワークへの問い合わせで予約が可能です。
以下のリンクよりご予約下さい。
③受給前支給申請
事前の支給申請をお住まいの管轄のハローワークもしくはWeb形式で提出する必要がございます。
昨年度より受給資格確認から受給申請まで全てをオンラインで実施できるようになりました。
詳細お手続き方法については厚生労働省の以下の記事をご参照ください。
・教育訓練給付の電子申請が誰でも「可能」になります!
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000160564_00036.html
https://www.mhlw.go.jp/content/001202245.pdf
・専門実践教育訓練給付金 提出書類チェックリスト
https://www.mhlw.go.jp/content/001235027.pdf
②~④の内容を踏まえ、全てをオンラインで完結できるようになっておりますので、今まで中々平日の日中でお時間が取りづらかった方も是非この機会にご活用ください!
なお、必要書類は以下の通りです。
・教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
・キャリアコンサルティングで作成したジョブカード
・マイナンバー確認書類
・身元確認書類
・顔写真2枚
・金融機関の通帳またはキャッシュカード
・専門実践教育訓練及び特定一般教育訓練給付再受給時報告
※過去に給付金の利用をしたことのある方
書類が多くあるので、事前にチェックシートなどを作り、忘れ物のないようにご注意ください。
その他注意点は以下の通りです。
・ハローワークへのご提出の場合はお住まいの管轄での申請となります。郵便での申請も可能ですが、必要書類が増えますので、その場合は事前にハローワークにお問い合わせください。
・原則受講開始2週間前までに書類を提出する必要があります。もし間に合わない場合はハローワークにご相談ください。
④講座の受講申込み及び受講
こちらはハローワークではなく当社でのお手続きとなります。通常通り受講申し込みを行い、予定の通り受講を進めてください。
無事講座を修了しますと、当社より修了証明書等の書類を発行いたします。
⑤修了後支給申請
受講後に発行した修了証明書を始めとする必要書類をハローワークに提出してください。
こちらも事前申請同様に電子申請も可能となります。
ここまでの申請が完了しますと、晴れて給付金が支給されます。
ただし、こちらも以下の注意点がございます。
・講座終了後1か月以内に50%分の支給申請を行うこと
・講座終了後12か月以内に20%分の支給申請を行うこと
以上です。折角修了したのに申請が遅れてしまって受給ができない!などということがないようにご注意ください。
■講座の修了要件とは?
「給付金を受けるには?」の章でサラッと修了要件をクリアすることと書いてしまったので、そちらについても解説をしておきます。
修了要件は以下の2点となります。
・IT、データサイエンスの単元について、授業中に行う試験にて6割以上の点数を取ること
・ロールプレイ、Pre-Jobの単元について、所定のレポートの提出を行うこと
これらを無事クリアすれば修了要件はクリアです。
私たちとしては皆様を落とすために試験等のハードルを設けているわけではなく、理解度や達成度を確認するために要件を作っております。ですので、試験に合格できなかった・課題の提出が間に合わないという場合は、受講進捗相談などでサポートも致しますので、ご安心ください。
■最後に
さて、以上が専門実践教育訓練給付金の受給についてのご紹介となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私自身、書いてみたものの、中々情報量が多いなと思っております。
今回のコラムの参考リンクやハローワークの予約についてのサイトなども以下に記載しますので、より細かい内容を知りたいという方は厚生労働省のサイトやハローワークのサイトをご参照ください。
また、「はじめに」でも記載しましたが、個別相談でも給付金の取得に向けたご質問なども受け付けております。
受講が決まっていない段階でも是非一度ご相談ください。
ご予約はこちらのリンクより受け付けております。
【専門実践教育訓練給付金関連】
専門実践教育訓練給付金パンフレット
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/kyouiku.html
キャリア形成・リスキリング推進事業
データサイエンスアカデミー_専門実践教育訓練明示書
https://data-science-academy.org/pdf/jisenkyufu/meijisyo_expert.pdf