Column連載コラム
2023.05.31
専門実践教育訓練給付金の利用法について
■はじめに
皆さん、こんにちは。
運営担当の尾上です。
普段、受講を検討されている方との最初の接点を持つのは講師ではなく、私をはじめとするスタッフになりますが、その中でよく皆様から頂くご相談の中に専門実践教育訓練給付金の利用法についてというテーマがございます。
受講料が最大70%(!)も返ってくる非常にお得なものになっているのですが、お手続きなどが煩雑になっており、なんだか難しそうと思ってしまう人もおりますので、今回はそんな専門実践教育訓練給付金がどのようなものか・どうやって手続きを進めるかというテーマで展開していこうと思います。
とはいえ、情報が非常に多いので、読んでいる間に分からなくなったなーという方は、いっそ読むのをやめて、こちらのリンクより個別相談にお申し込みください!
個別に詳しくお話いたします!
■専門実践教育訓練給付金とは?
まずはそもそも専門実践教育訓練給付金についてご紹介します。
専門実践教育訓練給付金とは、厚生労働省が実施する教育訓練給付制度の一つで、専門的な知識や技能を身につけるために必要な教育訓練を受けている方に、受講料の一部を給付する制度です。
厚生労働省に認められた講座のみが対象となっており、当アカデミーであれば、エキスパートコースがその講座として承認を得ているものとなります。
■どのくらい給付金が貰えるの?
こちらについては、受講料全体の50%と20%という風に大きく2つに分かれております。
両方貰った場合が最大の70%給付が受けられるとお考え下さい。
この50%と20%、貰う条件としてはどうなっているか見ていきましょう。
・全体の50%
受講が修了した段階の申請が問題なく終わったすべての方が貰えるものとなります。
・全体の20%
受講修了後1年以内に雇用保険に加入している方(加入済みもOK)が貰えるものとなります。
以上です。
つまり最低でも50%は確実にもらえ、あとは雇用保険加入の有無によって20%が追加でもらえるかが変わるとお考え下さい。
こちらの雇用保険については離職中でこれから再就職して加入した場合は、その後の申請で受給となり、在職中ですでに加入している場合は50%分の申請時に合わせて申請してまとめての受給が可能です。
雇用保険についてデータサイエンスに関連する仕事である必要もありませんので、転職予定がないという方でも問題なく受給できます。
■給付金を受けるには?
給付金を利用するにはいくつか条件があります。それを以下に記載します。
① 直近3年間のうち休職期間を含まず計2年間は雇用保険に加入していること
※過去に給付金を利用したことがある方は3年間加入している必要があります。
② 受講開始前後で所定の手続きを行うこと
③ 講座の修了要件を達成すること
こちらの2つをクリアするとまず、給付金利用予定者という形になります。
①については転職などで離職期間があっても、その期間が1年未満であれば転職回数や仕事に関係なく利用が可能です。
逆に言うと、学生や公務員の方や経営者・役員の方で雇用保険に入っていないという場合や、休職期間が直近2年以上ある場合、まだ社会人になってから2年経過していない場合は①の段階で利用不可能となってしまいます。
もし、雇用保険の加入年数等で不安がある場合は支給要件照会もできます。以下のURLよりハローワークにお問い合わせをしてみましょう。
https://hoken.hellowork.mhlw.go.jp/assist/001000.do?screenId=001000&action=kyoikukunrenShokaiLink
また、①をクリアしても②のお手続きが終えられていない、間に合わないという場合も利用ができなくなってしまいますので、この後記載する所定のお手続きをしっかりと行っていただければと思います。
③につきましては、当然のものとなってしまいますが、ちゃんとクリアしないと給付は受けられませんので、ご注意ください。修了要綱などは後に記載いたします。
■給付申請手順について
さて、では上記の受給条件が問題ないという場合、どういう申請を行えばいいのか、それをこの章ではお話します。
お手続きについて、まずは簡単な図でご覧ください。
上記の通り、細かくありますね。
1つ1つ解説をしていきましょう。
①受給資格確認
こちらは先ほどURLを掲載した諸条件の確認のことです。自身で雇用保険の年数等クリアできているなと判断できるようであればスキップしてしまっても問題ありません!
ここから下は全て必須項目となります。
②キャリアコンサルティング
ハローワークにてキャリアコンサルティングという自身の仕事についての面談を受ける必要があります。転職希望の有無関係なく参加する必要がありますのでご注意ください。
こちらの注意点としては以下の通りです。
・事前予約必須
HPもしくはお電話にて事前予約が必要となります。特に大都市圏のハローワークでは予約が埋まりやすく直前の予約が取れませんので1週間以上の余裕をもってご予約下さい。
・キャリアコンサルティングの予約は自身の管轄のハローワーク以外でも同一の都道府県内であれば別地域でも可能です。お住まいの管轄の予約が取りづらい場合は別のハローワークにお問い合わせください。
③受給前支給申請
事前の支給申請をお住まいの管轄のハローワークに提出する必要がございます。
必要書類は以下の通りです。
・教育訓練給付金及び教育訓練支援給付金受給資格確認票
・キャリアコンサルティングで作成したジョブカード
・マイナンバー確認書類
・身元確認書類
・顔写真2枚
・金融機関の通帳またはキャッシュカード
・専門実践教育訓練及び特定一般教育訓練給付再受給時報告
※過去に給付金の利用をしたことのある方
書類が多くあるので、事前にチェックシートなどを作り、忘れ物のないようにご注意ください。
その他注意点は以下の通りです。
・キャリアコンサルティングとは異なり、ご提出はお住まいの管轄のハローワークでの申請となります。郵便での申請も可能ですが、必要書類が増えますので、その場合は事前にハローワークにお問い合わせください。
・原則受講開始1ヶ月前までに書類を提出する必要があります。もし1か月前が間に合わない場合はハローワークにご相談ください。
④講座の受講申込み及び受講
こちらはハローワークではなく当社でのお手続きとなります。通常通り受講申し込みを行い、予定の通り受講を進めてください。
無事講座を修了しますと、当社より修了証明書等の書類を発行いたします。
⑤修了後支給申請
受講後に発行した修了証明書を始めとする必要書類をハローワークに提出してください。
そちらの申請が完了すれば、晴れて給付金が支給される手はずとなります。
ただし、こちらも以下の注意点がございます。
・講座終了後1か月以内に50%分の支給申請を行うこと
・講座終了後12か月以内に20%分の支給申請を行うこと
以上です。折角修了したのに申請が遅れてしまって受給ができない!などということがないようにご注意ください。
■講座の修了要件とは?
「給付金を受けるには?」の章でサラッと修了要件をクリアすることと書いてしまったので、そちらについても解説をしておきます。
修了要件は以下の2点となります。
・IT、データサイエンスの単元について、授業中に行う試験にて6割以上の点数を取ること
・ロールプレイ、Pre-Jobの単元について、所定のレポートの提出を行うこと
これらを無事クリアすれば修了要件はクリアです。
私たちとしては皆様を落とすために試験等のハードルを設けているわけではなく、理解度や達成度を確認するために要件を作っております。ですので、試験に合格できなかった・課題の提出が間に合わないという場合は、再試験や再提出なども受け付けております。
お仕事や学業などの合間に受講される方が多い講座ですので、遅れてでもやるべきことをちゃんとやっていただければ修了できるとお考え下さい!
■最後に
さて、以上が専門実践教育訓練給付金の受給についてのご紹介となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
私自身、書いてみたものの、中々情報量が多いなと思っております。
今回のコラムの参考リンクやハローワークの予約についてのサイトなども以下に記載しますので、より細かい内容を知りたいという方は厚生労働省のサイトやハローワークのサイトをご参照ください。
また、「はじめに」でも記載しましたが、個別相談でも給付金の取得に向けたご質問なども受け付けております。
受講が決まっていない段階でも是非一度ご相談ください。
ご予約はこちらのリンクより受け付けております。
それでは、今回はここまでです。
また次のコラムでお会いしましょう。
【専門実践教育訓練給付金関連】
専門実践教育訓練給付金ガイドブック
https://data-science-academy.org/pdf/senmonjissen_guidebook.pdf
専門実践教育訓練給付金パンフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000558050.pdf
キャリアコンサルティングWEB予約サイト(都道府県によって異なります)
・北海道、岩手県、山形県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、福井県、長野県、三重県、滋賀県、鳥取県、岡山県、広島県、香川県、高知県、佐賀県、大分県、宮崎県の方はこちら
・宮城県、富山県、石川県、愛知県、奈良県、徳島県、熊本県の方はこちら
・栃木県、新潟県の方はこちら
・大阪府、京都府の方はこちら
・福岡県の方はこちら
※上記にない場合はハローワークに直接お電話ください。
専門実践教育訓練明示書
https://data-science-academy.org/pdf/jisenkyufu/meijisyo_expert.pdf