Column連載コラム

2021.11.03

【初学者にとってのプログラミング】第2回「求められる知識量、習熟度」

皆様、こんにちは。

データサイエンスアカデミー事務局の尾上です。

 

前回に引き続き初学者の方向けの取り組みのポイントについてお話をしたいと思います。

本日のテーマは前回のコラムの最後で告知した通り「求められる知識量、習熟度」についてとなります。

 

前回のコラムで学習の流れを掴めた方が次に疑問に思うことが「どれくらいの知識・スキルを身につけたらいいのだろう」というところかと思います。

いざ、取り組み方が分かっても、求められる学習内容が未経験の内容の中でゴールが見えないと、学習をしていて不安になりますしモチベーションを維持できません。

ですので、ここではまず初学者から一歩先に進むためにどのくらいのことを学ばなければならないのか、どれくらい学習量が必要なのかについて皆さまに見ていただこうと思います。

 

■目標とするレベル

まず、1から学ぶという前提の上で目指していくレベルから考えていきましょう。

勿論最終的な目標としてはビジネスに活用するや、データサイエンティストとしてのキャリアをスタートさせる、はたまたその先で独立を目指す方などもいらっしゃるかと思います。

しかし、いきなりそれだけを目標にしていると、達成感を得られるまでに距離があるので、気持ちが落ち込んだり、ちょっと学習が止まってしまったりすることがあるとそれきり徐々に取り組まなくなってしまうこともあるかもしれません。

そこで、まずはデータ分析に向けたプログラミングを学ぶにあたっての第一歩としては以下のようなものを達成目標として考えていくことを提案します。

 

①書かれているコードがどういう意図で書かれているのかを読み解ける

②読み解けない部分を自分で検索して探すことができる

③読み解いた内容を模倣できる

 

これだけです。

項目だけ見ると、中々ピンとこない方も多いかと思います。

私も本当は○○検定を取れるようにしましょうや、~について自力で出来るようにしましょうなど具体的に成果として目に見えるものを挙げたいと思っておりました。しかし、もっとその手前の段階で、まずはちゃんと手が動く、成果物を作り上げる経験を積むというところから始めなければ、目標へのアプローチも分からないという事態に陥ってしまいますので、このような形にさせていただきました。

TOEICで高得点を持っていても、英語が話せない人は多くいますよね。それと同じように、資格に受かっても手が動かないのであれば、技術者としては不十分な人材となってしまいます。資格に挑戦するのはまずちゃんと手が動くようになってからでも遅くありません。初めから資格を目標としてしまうといきなり第一歩目から、データサイエンスの活用・キャリアという最終目標とは別の方向を向いてしまうことになりかねないということもあります。

すこし横道に逸れましたが、「まずは手を動かせるようにしましょう!」ということです。

 

では、プログラミングについてはどれくらいをもって「使える」「書ける」と言えるのか。

これは中々難しいテーマです。仕事人として1人前という意味では何年か業務として日々取り組みようやく、といったところかもしれません。しかし、ここではデータサイエンティストを目指す人間として、仕事にこれから取り組み始める新人としてという観点でお話しします。

 

①書かれているコードがどういう意図で書かれているのかを読み解ける

まずはここからです。導入部分として、例えばPythonのルールや主要なコードを学んだうえでの話になりますが、まずはひとが書いた(テキストに載っている)コードが、データをどう動かすことを目的としているのかが読み解けることを目標としましょう。

そのためには実際にコピペをして動かしてみる、自分で書き写して動かしてみると試すことが大切です。特にコピペではテキストに書いてある通りちゃんと動くかと思いますが、自分で1から書き写すとどこかで間違えてしまいます。これがとても大事です。

間違えたところはどこが違うのか、なぜ動かないのかを試行錯誤することで、書いてあることが理解でき、またそもそもコードの意味や特徴を捉える能力、知識を付けていきましょう。

 

②読み解けない部分を自分で検索して探すことができる

上記を試している中で、どうしてもよくわからないところが出てくると思います。

そこで次の達成目標としては「検索力」の向上です。もちろん当アカデミーで受講をしていれば講師に直接聞いたり、はたまた職場であれば先輩・上司に相談できたりすると思います。

ですが、毎回それで解決しているとアカデミーを卒業した後、また一人で取り組まなければいけなくなったときなどに行き詰ってしまいます。

そこで、自身で検索し、自分が求めたい情報にアクセスしていく必要があるのです。

今は検索しても変なポータルサイトやコピペ記事サイトが出てきてうまく到達できないこともありますね。それを乗り越えることも含めての「検索力」を付けることが大切です。

 

③読み解いた内容を模倣できる

①と②を合わせてプログラミングを理解できるものとしていきましたら、次はそれを自分のものにしていきましょう。

実務の中で0から自分でコードを書いていかないといけないということは決して多くはありません(もちろん0ではありません)。既にある技術であれば、それに適したサンプルコードなどもありますし、既に先人が組み立ててくれたものを改良していくことがメインの場合もあります。
その際に、ちゃんと読み解けていればどこを修正すべきかも分かりますし、始めてみるコードでどう修正するかが分からなくても検索力によって調べて対応していくこともできます。

そして、それを通してプログラミングについてより知識・スキルを深めることができるのです。

サンプルコードをひたすらコピペだけで対応するいわゆる「コピペエンジニア」ですと、そのうち仕事上での価値は落ちてしまうかもしれませんが、そこにとどまらず自分でもちゃんと組み立てていくことができれば、あなたの価値は常に更新されていくことでしょう。

 

ということで、まずは一つの目標として上記をご参考にいただければと思います。

始めの方にも書きましたが、明確な資格や得点といった形で目標を立てる前の段階ですので、かなりあいまいな話となってしまいました。

これじゃあ結局何をゴールに勉強したらいいか分からない!という方、上記をある程度達成できる目安が欲しいという方は是非アカデミーをご利用ください。上記の達成をしていかなければクリアできない課題を独自にご用意しております。そちらにて、課題に取り組んでいきスキルを高めていきましょう。

資格はそのうえで、またどれに取り組むか、何を目標とするか考えてみましょう。

ちなみに資格については別コラムで弊社中川が触れておりますので、そちらもよろしければご参考になさってください。

 

以上、

初学者にとってのプログラミング第2回でした。

また次のテーマでお会いしましょう。ありがとうございました。

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